大阪市中央区北浜にある司法書士事務所。

TEL06-6202-1939
受付:9:00~17:00 土日祝休

ホーム > 任意後見について > Vol.7 有料老人ホーム契約から入居まで

有料老人ホーム契約から入居まで

 Dさんは、有料老人ホームに入居を希望されていました。高齢者のための入居施設は、多くの種類に分類されていますが、有料老人ホームは、一般的に入居時の一時金が高額な高級施設です。

 最近は大阪でも老人ホームが続々登場しています。Dさんは、姪御さんに手伝ってもらって、自分が入居したいホームを幾つか探して来られました。

 そこで、Dさんの任意代理人(かつ任意後見受任者)として、その候補の施設を調査しなくてはなりません。事業者の登記簿謄本、施設の不動産登記簿謄本などを取ってきたり、事業者に貸借対照表の提出をお願いしたり、契約書を熟読して不明点を明らかにしたり、もちろん施設見学し施設側から説明を聞くなど、できる限りの情報を集めます。大変に高い買い物ですから、慎重にならざるを得ません。

 候補施設それぞれにつき、調査結果と任意代理人としての意見を報告し、Dさんは一つの施設に決定されました。決定のポイントは、事業者の安定性だったようです。長く入居することを考えれば当然でしょうか。

 続いて契約です。任意後見人であれば、ご本人の代わりに契約をするところですが、まだ判断能力のあるDさんですから、任意代理人は契約に同席します。契約にあたっては、緊急連絡先や、入居一時金が返還される時の受取人などを、任意代理人に指定しました。入居一時金を振り込んで、もう後戻りはできません。

 引越し業者に見積もりを頼み、入居日を決定しました。他の入居者との兼ね合いもあり、ホーム側と打ち合わせが必要です。荷物はホームの職員が受け取ってくれます。家具の配置も大体のことをお願いしておきます。先に入居されている方々への引越しのご挨拶は、そういう習慣が無いということで、特にはしませんでした。

 施設での生活が無事スタートすると、続いて色々な手続を行います。

 まず市役所での転居手続、印鑑登録、健康保険・介護保険を終え、続いて各金融機関への住所変更。郵便局へ転送願い。株や生命保険があれば、それらも。住所を届けてあるところには、全て住所変更をしなくてはならず、これが結構大変です。

 貸金庫が遠くなるので、中身を移して、ようやく一段落つきました。
 

staffブログ

嘆きのホミック
不定期で発信しています。

ホミック通信

↑ PAGE TOP